2018年4月2日

我が家のお米『まぼろしのお米 さわのはな』は、昔からあるお米です。今、米屋、スーパーなどで買える、はえぬき、つや姫と同じようにどこでも手に入るお米でした。様々な、理由からさわのはなは姿を消し、いつの頃からか、まぼろしのお米と言われ始めました。

作物には、作られた種と、繰り返し使う種があります。

作られた種は、今の現代に合うように作られます。たくさん取れる。病気に強いなどが代表格ですね。この種を取り、次の年に植えてもいいものが昨年のようには取れません。今の、現代農業はこのような種の作物がないと成り立ちません。

繰り返し使う種は、在来種(昔からあった種)なんて呼ばれたりします。たくさん取れない、形が悪い、病気に弱いなど、作られた種とは真逆ともいうような性質を持っています。

昔は、作物を作るは、種取りまでが当たり前でしたが今は作ったら収穫するまでがほとんどかもしれません。

さわのはなも、毎年種取りをします。在来種です。そもそもの生まれは、掛け合わせの作られた種になりますが。さわのはなを作る人も今は限られているので種を取らなければそこで終わってしまうのが現実です。世からさわのはなは消えることになります。

 

病気や、天気などそういうことに関して弱いんだろうと思っていたさわのはな。昨年の天候不良でお米の生育、収穫と大ダメージを受けました。

が、さわのはなはほぼ変わらない収量が取れました。

続いている種は、強いんです!

あんな小さい種の中に、たくさんの経験が詰まっているのです。適応能力がはるかに高いんだと実感しました。種だけが強くてもダメなんですけどね。そのためにも、土が強く、力を持つように育てます。

昨年、代表がお隣、宮城県にある渡辺採種場を訪問しました。自身が共同ではありますが代表を務める「たねと食と人@フォーラム」のお便りにのせたコメントを紹介します。

長年、米農家をしていますが、今回機会に恵まれ、初めて採種場を訪れました。率直に感じたのは、採種場は農家と同じだということです。市場の求める要素に応えるために品種を掛け合わせ、地道な観察と選抜を繰り返して、何年もかけて1つの品種を育成しているのでした。お話を伺うなかで、2つの品種を掛け合わせてできるF1は、特性が1台に限られ、次の種子に引き継ぐことはできないことを改めて知ることができました。そして、何代にもわたり品種の特性が安定したものが固定種だということも確認できました。自分は、在来種、固定種の稲、さわのはなの自家採種を続けています。何代にもわたり、自家採種することで、稲がその土地、気候に特化した特性に変わってくることを、毎年、田んぼで実感しています。まさに『種子は環境と共に生きている』と思います。しかし、固定種の稲でも自家採種はばらつきが出るために、シェアはできても市場からは認められません。購入した種子でなければ市場にまともに流せないことを考え合わせると、今年4月の主要作物種子法の廃止は、先の見えない部分があって心配です。自分は、自家採種農家として、自身を持って種子の分かち合いの運動を広げていきたいと思います。

さわのはなを食べて、もう一度、日本の食を考えてみませんか?

 

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おいしい『さわのはな』をお試しください!

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